■マーチン50年代000−28
すごいです。ハカランダの柾目です。このギターを惜しげもなくエリッククラプトン風に改造します。聞いたところによるとクラプトン自身が28を42風に改造していたそうでファンの間では自分もということで一時はやっていたようです。それにしても50年代を・・・と思われる方は多いでしょうが、依頼者は素晴らしいプレイヤーですのでこうすることによって最高の音楽が奏でられるのだったらこれもありでしょうか。
フレット、ナットを外します。
ドットを綺麗に取ります。
黒檀でドットの穴を埋め戻します。
スノーフレークをけがきます。
ブリッジも同様にけがきます。
ドレメルなど使って掘り込みます。
入りました。
ブリッジも入りました。
指板バインディング分を削ります。
ロゼッタも慎重に外します。
バインディング、パーフリングも外します。
指板バインディングを接着します。
指板とバインディングを擦りましょう。
指板周りのパーフリングの溝を掘り、ボディのパーフリングの溝を0.5mm広げ白と黒の薄いセルパーフリングを3重、5重にしてはめ込み、ポリカを入れてバインディングを接着します。
バインディングテープを使うかゴムひもを使うか悩みますが結局3Mのマスキングテープでいいような気がします。
接着完了です。バインディングが縮んでいるので隙間ができています。後で足します。
次は貝を入れていきます。
貝入れの工程は結構楽しいです。接合部を削りながらぴったり合うように入れるのです。
指板のサイドポジションマークを入れます。
フレットを打ち込みますがこういう道具もたまに使います。
軽く擦り合わせをします。
指板完成です。貝の輝きが綺麗です。
各部をタッチアップします。
バインディングも少し足しました。
完成です。派手です。綺麗です。音自体の変化はほとんど無い様で相変わらずバカ鳴りです。
左はやはり50年代の28を42化したものでサンプルとしてお借りしたものです。有名な製作家がやったものです。元の状態もありますが全体にオーバーラッカーで仕上げてある分綺麗です。