■ギルド60年代アコースティックギター
オールマホガニーのかっこいいギターです。ヘッド割れを接着剤で固めてあります。ボディ割れの補修、ネック角度の修正、指板の交換、ブリッジの作り直し、最後はセラック塗装のフルコースです。ギルドのロゴを消したくないそうなので天神はいじりません。
フレットを抜いて指板をはがします。
ネックに水をつけて暖めながら抜いていきます。ちなみにニカワで接着されているようです。
ブリッジもはずします。
ボディの割れた部分を、必要に応じてパッチをあてながら接着していきます。割れ方によってタイトボンドか瞬間接着剤を選びます。
差込角を適正に修正してネックを接着、新しく作った指板にポジションマークを入れネックに接着、フレットを打ち込みました。(大事なところを写真にとっておくのを失念していました・・・)
塗装を剥いで必要なところにマスキングをしてから刷毛でセラックを塗っていきます。塗って乾いたらまた塗るを3回繰り返し、2週間ぐらい乾かします。
少し厚くなってきたら水砥ぎをしてからまた塗ります。・・・もう15回は塗り重ねていますが未だ導管は埋まりません・・・。
2011年1月現在、仕掛り中。夏ぐらいには完成させたいと思っています。現時点でタッピングしてみると素晴らしい響きです。
そして月日は流れ・・・
2013年11月完成!!!!林先生申し訳ない。
結局のところセラック成功の早道はフレンチポリッシュですな。いろいろ実験させていただきました。刷毛塗り、スプレーガン、タンポ摺り。各部でやり方が違うのでよく見るといろいろ・・・あります。最終的にはまあ、許されるでしょう。許してもらいました。
なかなか良い鏡面です。
ブリッジはハカランダで作り直しました。上がオリジナル。
センターもばっちり。弦高もOK。音は若い感じになったので弾きこめばよくなっていくでしょう。12月に名古屋に納品してまいりました。
3年がかり・・・ああ、終わった・・・