★マーチン 1939年製 OOO−42★

驚愕です!!!39年は30本しか製作されていないとか?エリッククラプトンドンズバです!!!たぶんシリアルは数番違いでしょう!!!・・・これ・・・本物ですよ?ちなみに持ち主はクラシック、ジャズ、ロック、フラメンコ・・・ウマイ・・・まさにプレイヤーです。

柾目のハカランダサイドバックです。む〜・・・。

グローバーのオープンギヤ・・・ウエーバリーとかではありません、本物です。

ブッシュが6角ナットに見えるのでレンチで回してしまうのは仕方が無いことです・・・もちろんブッシュのスタッドがありますので木部が削れてユルユルになってしまいます。紛らわしいです。回したのは私ではありません。あぶないあぶない。
これはスタッドに接着剤をつけ薄いマホカニーのカンナ屑を巻きつけて圧入しておきました。

1弦のブリッジピン穴がきつくピンが入りきらないそうです。確かにほかより狭いです。

ほんの僅かですが広げます。

いい感じです。

象牙のサドルが完全接着されています。薄いノミのようなものを少しずつ入れて外します。

端が少し欠けましたがきれいに取れました。黒檀屑がサドルにビッシリ付着しています。

接着剤の残りを取ります。これはニカワでは無いです。瞬間接着剤のようなものをたっぷりと付けてあります。

きれいにクリーニングできました。

これが新しいサドル材、もちろん高価な本象牙です。

ターゲットの高さを聞いてありますのでそれに+0.2mmで作ってみます。

いい感じです。手前は以前のもの。

少し高くなっているのがわかると思います。依頼者は低い弦高を響かないという理由で嫌います。この後御本人が来られて何回かチェックして最終的に0.2mmぐらい下げました。結局、依頼者の最初の希望通りの弦高になりました。それでも普通の人は高いと感じるでしょう。

終わりました。十分弾かせていただきました。私は幸せ者です・・・ほんと・・・一生に一度ありませんよ。