■ヤマハSG175

初めて見ました。サンタナが使っていたモデルです。私のヤマハSG観が変わりました。オールラッカー吹きっぱなし仕上げ、象牙のナット・サドル駒、そしてここが肝心・・・軽い!!!
私のSG観はひたすら重量級ということでしたが、違うんですね・・・高いモデルは。ギブソンが驚いたという話もうなずけます。
今回の依頼は象牙の駒のブリッジを復活させたいということでした。下の画像では近年のスチールのものが無理やり取り付けてあります。

これが問題のオリジナルですが、当初の写真は取り忘れました・・・。
要するに錆びて固着、ネジなめまくりです。
ネジをなんとか外そうと試みますが3本外れて、3本はネジの頭で切れました。象牙にネジの芯が埋まっています。どうやっても取れません。ねじ切れるだけです。予断ですが象牙は人間の歯みたいです。

芯を外しました。直径3mmのネジ径なので2mmの鉄鋼ドリルで中心から壊し、0.5mmの残骸を象牙を傷つけないように四苦八苦して取りました!赤い錆でガッチガチに喰いこんでおりました!!

オリジナルとほぼ同じ16mmのネジを使い、ナットワッシャーはオリジナルのままで組み上げます。ネジは黄銅メッキのものは赤錆がでて大変なことになったので全部黄銅のものにしました。オクターブ調整も軽々出来るようになりました。

完成!音も変わりました!いい!!枯れた味わいで芯の太い音になりました。下手なギブソンより10倍いい!