■SMD ST

富山県の方からご注文いただきました。SMDのパーツでそろえたそうです。ボディに書いてあるのは魚津市の書道家、経澤菁汀先生(ツネザワ セイテイ)の書だそうで、「霖」と書いてあるとのことです。リンと読むらしいのですが、梅雨時期にしとしと降りつづく「ながあめ」という意味があるらしいです。

まずは字が消えないようにウレタンシーラーを何重にもかさねて厚塗りです。導管を埋めていないまま書いてあるのでシーラーいっぱい使いました。

これが裏。どなたが描いたのか聞いていませんが油絵です。こてこて塗り重ねてあります。つまり平面が出るまで何度もシーラーを塗らなくてはいけません。第一の関門でした。

各パーツの仮組みです。センターを合わせて弦を張って音がちゃんと出るかチェックです。こういうコンポの場合、たいていだめです。ネックが厚めなのでビンテージタイプのブリッジでは弦がフレットに当たってしまいます。トレモロキャビティも少し小さいです。稼動範囲が狭いので少し削りが必要です。ブリッジのビス穴も空けてます。

PG用のビス穴を空けたところでしょうか、よく覚えていません。

これはPUキャビティが大きすぎてPGのビス穴が合わないので足し木して穴を空けたところです。ネックポケットも2mmほど掘り込みました。

トップのラッカーも終わって電気パーツの取り付けにかかっています。

各部調整です。

完成です。綺麗です。日本製ニトロセルロースラッカーは非常にクリアです。音もバッチリです。

トップコートが終わって磨いていくと、驚いたことに裏面の油絵がどんどん良くなっていきました。表の書は完成されたもので結構自然ですが、裏はなんか・・・いいです・・・ちょっと驚きです。