■DEAN 

これはパンテラのダインバックモデルというものらしいです。なかなかすごいものであります。トレモロスタッドのアンカーが片方倒れて使えません。

パーツ類を取り外したら、なんとPUキャビティのほうに身が出ています。

とりあえず身を押し込んでタイトボンドで接着、しかしよく見ると配線用8mmφの穴がアンカーに向かって掘られてしかも途中で止めています。・・・つまり間違って空けてマズイと思い途中で止めたがそのまま・・・ということでしょう。さすがアメリカン。間違った穴の左側に空け直した穴がありますがこれもアンカー側に寄りすぎ・・・トレモロキャビティに一部貫通しています。

というわけで、8mmファイの埋め木をします。

アンカー穴が倒れたスタッドで拡張されているので埋め木穴あけをするのですが大きいブロックは使えません・・・なぜなら、ブリッジザグリの0.5mm先は配線用の穴が掘られているので壁が無いのです。壁が無いということはブロックを接着しても踏ん張りが利かないのです。したがって6mm厚の黒檀を25mmほど掘って埋め込みです。その後アンカー穴を空け直しです。

最後はオクターブ調整ですがオリジナルフロイドは道具が使えます。

どうにかこうにか完成。アンカーはびくともしません。お客様は試奏でやはりゴリゴリメタルを弾いておられました。かなり使えるギターに戻りました。