■GUILD GF
これはかなり珍しい・・・GFといって90年前後2年間ぐらいだけ作られたもののようです。なにがいいってギルドはカッコいいです!
大胆ですね。トラスロッドが効かなくなったのを自分でなんかしてみたらしいです。もちろんロッドは効きません。こうなる前に持ち込んでほしかったですね。
現在の弦高は12フレットで5mm以上、ネックはひどい順ぞり、ロッドを回すと指板が浮いてきます。
こんなになってもこのギターの音が一番好きだから、見た目はどうでもいいから何とか弾けるように、ということで・・・がんばりましょう!
まずはフレットついたまま指板を剥ぎましょう!何とかきれいに剥がれました!
見えますか?0フレットあたりのトラスロッドを押さえている小さなマホガニーの木片が・・・これはだめです。
黒檀で押さえを作り直し、接着です。ネックはきれいに平面を出してペーパーをかけてあります。指板は割れて剥がれたバインディングを接着中です。
指板の底面を整えて接着です。
接合部の塗装はボロボロですがしっかり指板接着できました。
黒檀の押さえはしっかりできています。トラスロッドナットを押さえる部分が変な形です。
トラスロッドナットに当てるプレートですがオリジナルは傘状・・・これも問題、なので垂直になるように専用工具で掘り込みます
垂直になったらしっかりとしたプレートリングを入れてナットを付けます。下に見えるのが傘状のオリジナルプレートです。
完成。効きます!効きます!2mm近い順ぞりがまっすぐになってます!いやいや、大変でした!大事に使ってくださいね!余裕が出たらパテ部分の直しとネック部分の再塗装、待ってま〜す!